名刺サイズは91×55mmが標準|海外サイズとの違い
名刺を自作・外注する際、最初に確認すべき数字がサイズです。日本国内で流通している名刺ケース、名刺入れ、ディスプレイスタンドの多くは、横91mm×縦55mm(または縦置きで55×91mm)を前提に設計されています。サイズを1mmでも外すと、「ケースに入らない」「余白が変で安っぽく見える」「印刷データが切れる」といったトラブルが起きます。
本記事では、日本標準サイズの意味、海外サイズとの違い、データ作成時の余白(塗り足し)、よくある失敗と対策まで、実務でそのまま使える形で整理します。レイアウト確認は サクッと名刺作成 上で91×55mm固定のプレビューが便利です。
日本の名刺サイズ91×55mmとは
一般的な呼び方
- 横型:幅91mm × 高さ55mm
- 縦型:幅55mm × 高さ91mm
どちらも同じ面積であり、印刷会社の入稿テンプレートでも「仕上がり91×55」と表記されることがほとんどです。
なぜこのサイズが定着したか
印刷用の原紙(四六判・A4判など)から、ロスを抑えて多数枚を切り出せる寸法として、長年の慣行で定着しました。ポケットサイズ、名刺ケース、会議資料へのクリップ——日常動線すべてがこのサイズに最適化されているため、国内ビジネスでは事実上のデファクトスタンダードです。
海外サイズとの比較
| 地域 | 代表サイズ(mm) | 日本との差 |
|---|---|---|
| 北米 | 88.9 × 50.8(3.5×2 inch) | 約2mm短い・狭い |
| 欧州 | 85 × 55 など | 幅が数mm異なる例あり |
海外テンプレート(CanvaのUSテンプレなど)をそのまま日本で印刷すると、名刺ケースに入らない、または上下がはみ出す事例が後を絶ちません。国内配布が主目的なら、必ず91×55mm系のデータを使ってください。
データ作成:仕上がり・余白・解像度
仕上がりサイズと塗り足し
印刷会社の入稿仕様では、次の2層を区別します。
- 仕上がりサイズ:91×55mm(完成品)
- 塗り足し(ブリード):背景色が端まで続くデザインの場合、各辺2〜3mm外側まで色を延ばす
ブラウザ名刺ツール が出力するA4・10面PDFは、仕上がり91×55mm配置を想定した自宅・コンビニ向けです。プロ印刷所へ入稿する場合は、各社のテンプレート(93×57mm等)への変換が必要になることがあります。
解像度の目安
- 画面プレビュー:72〜96dpi相当でも十分
- 印刷出力:300dpi相当を意識(html2canvas等ではscale係数で確保)
- ロゴ:**ベクター(SVG)**または高解像度PNG
文字はアウトライン化不要なツール出力が多いですが、特殊フォントをプロ入稿する際はアウトライン化を求められる場合があります。
A4用紙への10面配置の計算
名刺量産時の効率化として、A4(210×297mm)に名刺を並べる方法が普及しています。
- 左右余白14mm × 2 → usable幅 182mm → 91mm × 2列
- 上下余白11mm × 2 → usable高さ 275mm → 55mm × 5段
合計10枚/シートです。この配置は A4十面トンボ付きPDF として出力すると、裁断位置が視覚的に分かりやすくなります。
縦型・横型・正方形に近い変形
縦型を選ぶ理由
- 写真やロゴを縦長に見せたい
- 店舗名を大きく縦書き風に配置したい
- 横型名刺の山で差別化したい
正方形に近いデザイン
厳密な正方形名刺は国内では少数派ですが、55×55mmに近いデザインは情報量を削る前提でないと破綻しやすいです。91×55の枠内で余白を大きく取る方が安全です。
よくある失敗例と対策
失敗例1:インチサイズのまま印刷
症状:名刺が小さく、ケースで遊ぶ。対策:入稿前にmm表記を確認。ツールは91×55固定。
失敗例2:文字が端ギリギリ
症状:裁断1mmズレで文字欠け。対策:内側3mm以上のセーフエリアを空ける。重要な電話番号は中央寄りに。
失敗例3:縦横を取り違えたPDF
症状:名刺が横向きに潰れた印象。対策:プレビューで「短辺55mm」を確認。縦型選択時はプレビュー比率が変わる。
失敗例4:ショップカードとサイズ混同
症状:別サイズのクーポンカードと混在。対策:国内ショップカードも91×55が主流。例外サイズは店舗指定を確認。
まとめ
国内で名刺を作るなら、**91mm×55mm(横型)または55mm×91mm(縦型)**を基準に据えるのが最も安全です。海外テンプレは参考程度に留め、データ作成から サクッと名刺作成 のように国内サイズ固定のツールを使うと、ケース不一致や裁断事故を大きく減らせます。
プロ入稿時だけ各社の塗り足し仕様を追加確認すれば、自作から外注まで一貫したサイズ管理が可能です。
よくある質問
角丸加工は仕上がり91×55mmの外周に施す後加工です。データ自体は通常、直角の矩形で作成します。
縦型でも仕上がりは55mm×91mm(短辺×長辺)が一般的で、横型と同じ面積です。
実際のレイアウトはサクッと名刺作成(無料・登録不要)でその場プレビューできます。PDF出力はA4・10面トンボ付きに対応しています。