手取り・税金
年金の手取り額の目安|公的年金等控除と税金
2026/10/22
シミュレーターで「月15万円」と出ても、通帳に振り込まれるのは12万円台——税金と社会保険料で1〜2割削られるのが通常です。老後の家計は額面ではなく手取りで組む必要があります。
控除の内訳(65歳・会社員年金中心の例)
老齢年金にかかる主なもの:
- 所得税:公的年金等控除(65歳以上は年110万円+αの控除後に課税) - 住民税:一律10%前後(自治体により差) - 健康保険料:後期高齢者医療または国保・組合により月1〜2万円級も
例:年額180万円(月15万円)の老齢年金のみ、他所得なし → 所得税・住民税合計年10〜20万円程度、保険料年15万円前後——手取り月11〜12万円も珍しくありません(自治体・保険組合で変動)。
再就労との組み合わせで急増する税金
65歳以降もパート年収100万円があると、公的年金控除を超える部分に累進課税がかかり、実質税率が跳ね上がる「壁」があります。失敗例:月15万円+バイト月8万円を「月23万円」と単純合算し、手取りは月18万円程度しか増えないと想定外が起きる。
世帯で見る:夫婦合計の課税
夫婦それぞれに控除があるため、二人合計の手取り率は単純な2倍ではありません。夫月16万・妻月7万の額面23万でも、手取り19万前後のイメージ。詳細は夫婦の年金合算と年金受給額シミュレーターで試算するで額面を先に固め、税理士・自治体の試算表で手取りを上乗せしてください。
繰下げと手取り率
70歳繰下げで月額が42%増しても、課税対象も増えます。月15万→21.3万の例で、増分7.3万のうち手取り増は4〜5万程度に留まることも——「繰下げ=7万増」は額面の話です。繰上げ繰下げとセットで判断を。
今日できる準備
1. 額面試算:年金受給額シミュレーターで試算する 2. 手取り概算:年額×0.85(雑な目安)からスタート 3. 65歳以降の医療費(1割・2割・3割)を別枠で積み上げ 4. 必要なら確定申告・住民税の特別徴収有無を市役所に確認
国民健康保険から後期高齢者医療への切替で保険料が変わる
64歳まで国保・組合健保、75歳から後期高齢者——切替のタイミングで保険料が跳ねる/下がることがあります。月15万円年金で国保月1.2万だった人が、後期月1.8万になる例も(自治体差大)。手取り試算は65歳・70歳・75歳の3点で保険料を更新しないと、繰下げで増えた額面の半分が保険に消える、というショックが起きます。市役国保課・後期連合に「年金月15万の場合の概算保険料」を電話確認するのが確実です。
シミュレーション例:月15万円の内訳表(独身・他所得なし)
| 項目 | 月額目安 |
|---|---|
| 額面年金 | 150,000円 |
| 所得税+住民税 | ▲25,000〜35,000円 |
| 健康保険料 | ▲15,000〜20,000円 |
| 手取り概算 | 95,000〜110,000円 |
自治体・加入保険で上下するため表はレンジです。重要なのは「15万の70%前後」と覚えること。配偶者がいると合算課税で妻のパート収入が夫の年金税率を押し上げる——夫婦の年金合算記事の世帯試算と必ずセットで。
源泉徴収票の「年金」欄を保管
年金受給開始後は毎年2月に年金からの源泉徴収票が届きます。確定申告不要の人でも、手取り検証用に5年分ファイル保管すると、自治体変更・保険組合切替時の手取りドロップ原因を特定しやすくなります。額面試算は年金受給額シミュレーターで試算するから始め、手取りはその0.8倍で家計表の初稿を作るとズレが小さくなります。
まとめ
税金・保険料は毎年変わります。手取り0.85倍ルールは第一近似に過ぎないため、65歳到達後1年目の確定申告結果を記録し、2年目以降の家計見込みを更新する習慣をつけると精度が上がります。
老後設計の最終ラインは手取り+医療+住居です。額面15万円は安心材料の半分に過ぎません。まず年金受給額シミュレーターで試算するで額面を確定し、手取りは0.8〜0.9倍でバッファを取ってください。
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