非課税だと利益がそのまま残る
特定口座など課税される口座では、値上がり益に20.315%(所得税・復興特別所得税・住民税)がかかります。このツールでは、年末の残高からそれまでの元本を引いた利益に、この税率を1回かけて手取りを出しています。毎年の売却や分配金の再投資まで細かく分けた税計算ではありません。
月10万円・15年・年5%の利益8,482,459円に税率をかけると、税は1,723,212円です。非課税との差はこの税額そのものです。利益が小さいうちは数万円でも、利益が数百万円になると税だけで100万円を超えます。複利で利益の割合が増えるほど、非課税の意味が大きくなります。
同じ条件を画面で並べるには、ページ末尾のシミュレーターで口座を「NISA(非課税)」と「特定口座(課税)」に切り替えてください。
月10万円は15年で生涯枠に達する
つみたて投資枠の年間120万円は、月10万円です。15年続けると元本は1,800万円で、生涯の非課税保有限度額と一致します。16年目以降も月10万円を非課税のまま入れ続ける、という置き方はできません。
| 利回り | 15年後の合計 | 元本 | 運用益 |
|---|---|---|---|
| 3% | 22,623,941円 | 18,000,000円 | 4,623,941円 |
| 5% | 26,482,459円 | 18,000,000円 | 8,482,459円 |
| 7% | 31,110,476円 | 18,000,000円 | 13,110,476円 |
年5%の利益に20.315%をかけると約172万円です。年7%の利益13,110,476円なら税は約266万円になります。利回りが高い仮定ほど、非課税で残る金額も大きくなります。一方で、高い利回りは値下がりも大きい資産であることが多く、15年の途中で枠いっぱいまで買い続けること自体が家計に合わない場合もあります。
月3万円なら20年でも枠の内側に収まる
毎月3万円は年間36万円です。生涯枠1,800万円を元本だけで埋めるには50年かかります。20年の元本は720万円、30年でも1,080万円なので、つみたて投資枠の範囲に収まります。
年5%・月次複利・非課税だと、20年後は12,174,135円(利益4,974,135円)、30年後は24,461,277円(利益13,661,277円)です。30年の利益に20.315%がかかると税は2,775,288円で、手取りは21,685,989円になります。非課税との差は約278万円です。
月3万円の年数別の表は、毎月3万円を20年積み立てた結果にあります。商品の信託報酬を引いたあとの利回りで見たい場合は、信託報酬が複利に与える影響と合わせて読んでください。
枠を活かしきれない失敗
失敗の一つは、成長投資枠の年間240万円まで無理に埋めて、生活費の赤字をカードで埋めることです。非課税でも、値下がりした年に生活費のために売ると、安い価格で枠を使うことになります。売却した取得価額は翌年以降に戻りますが、戻るのは買ったときの金額であり、値下がり分が戻るわけではありません。
もう一つは、課税口座に先に積み、NISA枠を空のままにすることです。同じ商品でも、利益が出たあとの手取りは非課税の方が大きくなります。枠が余っている年は、新規の積立を非課税側へ寄せる方が、後から移すより手続きが少ないです。
手数料の高い商品を非課税口座で持ち続けると、税をゼロにしても信託報酬で毎年削られます。非課税は税金の話であり、運用コストが消えるわけではありません。
まとめ:税の差は利益が大きくなってから効く
月10万円を15年、年5%で非課税運用すると合計26,482,459円、利益8,482,459円です。同じ利益へ20.315%がかかると税は1,723,212円です。月3万円の30年・年5%では、税の有無で約278万円の差になります。
生涯枠は元本1,800万円です。月10万円は15年で上限に達し、月3万円なら20年・30年でも枠の内側です。自分の月額と年数は、複利積立シミュレーターの口座切替で手取りを比べてください。制度の上限は変更され得るため、申し込み前に現行の枠を確認してください。
この記事に関するよくある質問
新NISA 複利 シミュレーションについて、結論だけ先に知りたいです。
新NISAのつみたて投資枠は年120万円、生涯の非課税限度は1,800万円です。月10万円を15年・年5%で置くと約2,648万円。同じ利益を課税20.315%すると税は約172万円です。
記事の数字を、自分の積立額や利回りで試せますか?
はい。記事内のリンク、またはページ末尾のボタンから複利積立シミュレーターを開くと、初期元本・毎月の積立・ボーナス月・想定利回り・信託報酬・インフレ・NISAか特定口座・目標逆算・取り崩しを無料・登録不要で試せます。計算はブラウザ内だけで行い、サーバーには送信されません。
記事の金額とシミュレーターの結果は一致しますか?
本記事の金額は、月次複利で「その月の残高に利率をかけてから積立額を足す」このツールと同じ手順の概算です。信託報酬は想定利回りから差し引き、特定口座は運用益に20.315%をかけ、インフレは年末の資産を物価上昇で割り戻しています。初期元本やボーナス月を変えると結果は変わるため、最終的には自分の条件を入力して確認してください。